2025年の日本の夏(6月から8月)の気温は、平年より2.36℃も高く、過去最高といわれた2023年、2024年の1.76℃をあっさりと超えてしまいました。さらに、静岡市においても2025年8月6日に41.4℃を記録し、すでに“気候変動時代”の真っ只中にいると実感しているのは私だけではないと思います。“カーボンニュートラル城下町・静岡”を合言葉に起業し、すでに5期目を迎えることとなりましたが、このような酷暑や豪雨災害を受けて、昨年からは気候変動における適応策についての活動を行うことが増えてまいりました。これは、各企業や自治体が、気候変動を単なるBCP対応として捉えるのではなく、長期・短期的な経営のリスクとして認識するようになってきたからだと感じております。

この気候変動リスクをいわゆる“TCFD開示のフレームワーク”を活用して長期、短期の経営リスクとして認識し、体系的に整理すること、そして対応策について戦略を立てることなどを支援してまいりました。コンサルティングを行う中で気が付いたことは、サプライチェーン全体を俯瞰した検討の必要性です。自社のポジションと自社のステークホルダーのポジションで色々と策を練ることで、自社のみでは対応できないことも戦略として実現できそうな気がした次第です。また、新たな取組としてデジタルデータの活用を進めるようになり、衛星データやSARデータをAIで解析することで、いかに気候変動時代のリスクを可視化して対策を立てるか、今後とても重要な分野だと思っております。現在、農業、交通、レジャー産業分野での活用を始めておりますが、静岡県内の多くの企業に広く活用できるのではないかと期待しております。


奇しくも2026年はカーボンプライシングの幕開けの年となり、昨年までのボランタリーの世界から規制の世界へと、これまでとは全く違ったステージに政策も切り替わってまいります。わたしも新しい取り組みによって、気候変動への適用、気候変動の緩和という両面を企業、自治体、大学など多くの機関と連携しながら推進し、少しでも皆様のお役に立てればと考えております。

2026年1月1日

               代表取締役 中井俊裕